「お前...水間だったの?」

俺が聞くと、

「そーだけど。そーいえばクラス同じか。」

そうだ‼同じクラスだ。

「おぉ。お前があの水間 智だとは思わなかった。」

「ふっ。俺は気づいてたんだけどなぁ。お前があの増村だってことは。」

なめられたもんだ。と笑いながら言った。

「まぁ、よろしくな。」

「おぅ‼よろしく。」

「おーい。始めるぞー‼」

俺らが話してるうちに試合が始まろうとしていた。

「「はい‼」」

俺らは声を揃えて走り出した。

ジャンプボールは水間に決まった。俺らが
大丈夫かよ。と言うと、バカにすんなよ‼
と自信満々に言うもんだから、任せてみた。

ピピーーーッ‼

試合開始のホイッスルが鳴った。

バンッ‼

「うおっ...」

先輩も入部希望の1年も推薦をもらった俺らも皆口を開けて目を見開いた。

これが水間の本領か?
あいつは、自分より10cmは高いであろう先輩に10cm以上の差をつけてジャンプして、
ボールを取った。
とてつもないジャンプ力だな。