翔side

次の日

「しょーうっ‼」

休み時間。
最近よく千夏が俺のクラスに来る。

「お前...最近来る回数多くね?なんかあった?」

「...。」

絶対なんかある。

「場所...変えるか。」


俺たちは人数の少ない、非常階段まで来た。

「...私ね、クラスではぶかれてる。」

中学の時もあったな。
こいつ美人だから、狙ってるやつが沢山いて。リーダーのやつによく目ぇつけられてた。

「クラスの中心的メンバーの人の好きな人が私に告白してきたの。それで、あっちが怒って...。...っ‼」

千夏は涙を押し殺していた。

「なんで...っ...。私が...?」

「...泣いていいぞ。今日だけな。」

「しょ、しょゔ~...‼」

千夏は俺の胸のなかで子供みたいに泣いた。我慢してたんだろうな。いろいろ。

「...あり、がと。」

「おう。大丈夫か?」

「うん‼」

千夏は笑った。