知らないアイツに恋しました

希美side

「レフトーッ‼」

バッシーーンッ‼

「ナイススパイク‼」

一人づつとハイタッチする。

私の名前は堀田 希美。
バレーが大好き‼
そこまで上手くないと思ったけど、推薦がもらえたから、この高校に来た。

(希美っ‼ナイス‼)

口パクでガッツポーズをしているのは、
西村 あずみ。
おしとやかな性格で、美人。
しかもスタイルもよくて、バレーの推薦で来たらしい。

私は笑いながらガッツポーズをした。

その日の放課後。

「あずみー。」

あずみのクラスに行き、一緒に部活に行くことに決めていたから、あずみを迎えに行った。

「ごめーん。待っててー。」

あずみは着替えにてこずっていた。
そんなドジッぽいところも可愛い。
そんなことより、やけに視線を感じる...。

...まだ、着替えてる。
強い視線に耐えられなくなった私は、

「あ・ず・み‼遅い~‼」

と、あずみに、言った。
すると、

「待ってよぉ~‼」

と、荷物を片付けている。
その姿が必死すぎて、