翔side

「あっ、そういえば、今日から部活体験の期間に入ります。3年間続けるものだから、じっくり選びなさい。」

俺が帰る間際、担任が思いだしたのように皆に言った。

俺はすかさずダッシュした。
向かったのは...




ダムダムダムダム...

シュパッ‼

「ナイッシュー‼もう一本‼」

バスケ部だ。

俺の名前は、増村 翔。とにかくバスケが大好きだ。
バスケがあったら、なにもいらん‼

俺は5才からバスケを初め、小学生のときは
強豪なバスケチームのエースとしてプレーをし、全国大会を制覇した。
中学でも強豪校から誘われて1年からスタメンとして試合に出ていた。

そして、今年。
バスケでスポーツ推薦をもらった俺は、その高校に入学し今、高校一年になったばっかだ。

「体験入部の人ー。こっち来てー。」

後ろを見ると他にも沢山の奴らが居た。
うおっ。
こんなにいんのか?
せいぜい30人は居るな。これ。

初めは先輩の試合を見ているだけで、ほんっとつまらなかった。

でも途中からバスケ部の横のコートでバレー部が試合しているのを見つけた。
そーいえばこの学校、バレーも強いんだっけな。