「え?放課後…?」


と、高橋くんがキョトンとした顔で私を見てくる……!



あ、あれ!?



まさかの的外れ!??


「えっと、その、…最近は聴かないけど、秋口までは弾いてなかったっけ…?確か…隣の教室とかで……。」


と、たどたどしい話し方になってしまった私!



でも高橋くんは直ぐに反応してくれた。


「……あ、あぁ!!うん!そう!!弾いてた!!!…………そっか。知っててくれてたんだ……。無駄じゃなかった。」


「え……?無駄??」


思わず首を傾げる私。



それに対して高橋くんが “しまった!” という感じで、手で口元を覆った!




???




な、なんだろう。



この緊張感……。



高橋くんと話したことがないからか、なんだかとてもくすぐったい…。



そんな気持ちが私の胸いっぱいに広がった。