驚く亜子ちゃんを他所に、纏めた荷物を持って慌ただしく日向家を出る






「・・・ごめんなさい」







中途半端な事して・・ごめんなさい。






沙織先輩






亜子ちゃん





来桜ちゃんにも迷惑かけて・・・ほんとに・・・






でも・・・





あんな風になって





「ここに居続けるなんて・・・出来ない」





哀しくて





悲しくて





自分の家に向かう途中、涙は途絶えなかった