心の居場所


「悠奈、腕平気か?」

「へ、あ、うん。
大丈夫だよ。」

なんだろう、ドキドキして顔見れない…。

「じゃ、俺帰るな。」

「え…。」

もう帰っちゃうのか。

「そんな顔すんなって。
どうせ部活で会えるんだし。
あ、あとさ、迷惑じゃなきゃ、部活とか同じ時間の時、一緒に行かねぇ?」

一緒に??

「うん!
行きたい!」

ぶんぶんと首を縦に振る。

「ははっ!
わかった。
じゃ、あとで女バスの予定表写メって送って。」

「りょーかい!」

じゃあなと言って、悠星くんは帰った。

私は彼の姿が見えなくなるまで、見送った。

ガチャ

「ただいまー。」

「ん。
あ、俺このあと部活だから。
いろいろと不便だと思うけど、手伝えることは手伝うようにするから。
じゃ、行ってきます。」

顔色ひとつ変えずに、淡々と言うが、それは彼なりの優しさだと思った。

「うん。
ありがとう。
いってらっしゃい!」

私は家に一人になる。

あ、千夏に報告しなきゃ!