心の居場所


「え…?」

恋?

これが?

「そう。
これが恋。」

私、悠星くんのことが好きなんだ…。

「できれば自分で気づいてほしかったけどね。」

と、苦笑いで言う悠紀さん。

「ねぇ、悠奈ちゃん、私あなたの過去のこと知ってるわ。
悠星から聞いた。
私に過去のこと話してくれたときにね、悠星ね、すごく切ない顔してたの。
自分とまるで同じような境遇で。
だから、悠奈ちゃんにはどうしても、自分を大切にしてほしかったんだろうね。
大丈夫、ちゃんと前に進めてるわ。
悠奈ちゃん、今あなたに言いたいことは、幸せになってほしい。
心からそう思うわ。」

最後の言葉を聞いた時、私の目から涙が溢れた。

「悠紀さん、私言ってきます。
彼に言いたいことがあるんです。」

涙を拭い、まっすぐに悠紀さんを見る。

「うん。
言っといで。」

私の背中を優しく押してくれる。

私は急いで家を飛び出し、家の前に停まっている車で話している悠星くんを見つけた。

「悠星くん!」

「ん?
って、うわっ!
悠奈!?
おま、なんで泣いて…。」

私は悠星くんの胸に飛び込んだ。

「私、悠星くんが好きなの!
好き、大好き!」

「…え?
ちょ、え?」

私はぎゅーーっと彼を抱きしめる。

「悠奈?
あ、えっと…。
それ本当か?」

私はこくんと頷く。

「…。」

…?

あれ、無言?

「あ、悠奈ちゃん、今顔上げたらいいもの見れるよ?」

なんだろ?

「あ…。」

「うわっ…。」

「顔真っ赤!」

「…るせ。
そりゃ、絶対振り向いてくれないと思ってたのに…。
あー、もう。」

そう言って私を抱きしめる腕の力を強める。

「んで、付き合うの?」

「あ、え、えと…。
付き合うの?」

「は!?
そりゃ、付き合うに決まってるだろ!」

なんか、照れる。

「おま、そこで顔赤くすんなよ。」

「悠星くんだって、顔赤いし。」