「ねぇー、彼女聞いてるー?」
やばい…。
泣きそう。
怖いよ…。
日向くん!
早く来て…。
「その手離せよ。」
聞き覚えのある声…。
「はぁ?
お前なんだよ?」
顔を上げると、日向くんがいた。
「悠奈の彼氏。」
そう言って、私の腕を引っ張る。
「んだよ、男持ちかよ。」
何人かの男が去っていく。
「あ、ありがとう…。」
やばい、どうしよ。
震えが止まらない。
「大丈夫か?」
私は静かに頷く。
本当は全然大丈夫じゃない。
ものすごく怖かった。
「ちょっと待ってて。」
「え…。」
いや。
1人にしないで…。
「大丈夫、すぐ戻る。」
私の頭を撫でて、日向くんはどこかへ行った。

