全ての始まりは、入学式の翌日だった。 ――――――――――――――――――――― 教室内は、がやがやと朝から賑やかで。 私に気づく人なんて、いない。 他の人はかけ離れた、黒髪はみつあみできっちり結んであって。 メイクなんかしていない、すっぴん。 そのうえ、目が悪いわけではないのにかけているメガネ。 ......うん。 これできっと誰も近づいてこない。