ペチッ 「…い…ったあ…」 頬の痛みで目が覚めた。 「起きたー?」 「…え……」 右側に、猿が座っている。 「猿……」 「あ?」 「ひい」 それは猿じゃなくて。 凜だった。 「ん…?みんなは?」 「下で菓子食ってる」 「凜は…」 「お前起こしにきたんだよ」 そう言った凜の左手にはお菓子が握られている。 「あ…、ごめん、ありがと」 「いーえー。じゃ、下行ってっから」