新婚の定義──嘘つきな君と僕──

「これも脱がせてあげようか?」

「ユウのエッチ!!」

「そうだよ。知ってるでしょ?」

ユウは笑いながら自分の服を脱ぐと、うつむいてユウから目をそらしているレナの頬に口付けた。

「先に行って待ってる。」

ユウが先に脱衣所を出てお風呂に行くと、レナは恥ずかしそうに下着を外し、髪を上げ、タオルで体を隠しながら風呂場のドアを開けた。

ユウは温泉に浸かりながら、レナのそんな姿を見て嬉しそうに笑う。

「おいで。一緒に入ろ。」

「あっち、向いてて。」

「えーっ…。」

「いいから、あっち向いてて。」

「ハーイ…。」

ユウがクルリと背中を向けると、レナは体を隠していたタオルを外し、掛け湯をしてそっと湯船に浸かる。

(こんなの恥ずかし過ぎる…。)

レナがユウに背を向けて、顔を真っ赤にしながら湯船に浸かっていると、ユウが近付いてきてレナを後ろから抱きしめた。

(……!!)

「レナ、つかまえた。」

「や…恥ずかしい…。」

「レナ、かわいい。ホントに恥ずかしがりやだな。そんなに恥ずかしがられると、余計にこういうこと、したくなるんだけど…。」

ユウはレナの首筋にキスを落とす。

「んっ…ダメ…。」

「ダメ?」

「…ダメ…。」

「じゃあ、お楽しみは後に置いとこうかな。」

「ユウって、ホントにエッチ…。」

「レナにだけ、特別な。」

「……うん…。」