レナはユウの胸に顔をうずめて呟く。

「でも、ありがと…。ユウの歌、すごく嬉しかった。」

「…うん…。」

ユウはレナを抱きしめて、優しく髪を撫でる。

「でも…。」

「ん?」

レナはいたずらな目でユウを見上げる。

「奥さんに隠し事して驚かせたバツは…どうしようかな。」

「えぇっ…ごめんって…。」

慌てるユウの唇に、レナはそっと口付ける。

「ユウがどれくらい私のこと好きか、教えてもらおうかな。」

レナが微笑むと、ユウはレナをギュッと抱きしめて、優しく口付けた。

「長くなるけど。今日だけじゃ済まないかも。それでもいい?」

「うん。ずっとそばにいてくれるんでしょ?」

「じゃあ…一生かけて、伝えようかな。」

二人は見つめあって微笑み、唇を重ねた。

優しく甘いキスを何度もくりかえし、二人は愛しそうに抱きしめ合う。

「レナ、愛してる。」

「どんな私でも?」

「うん。泣いても怒っても、どんなレナも、全部、オレだけのレナだから。」

「私も、ユウのこと全部、愛してる。」

「じゃあ…オレがどれくらいレナを好きか、もっとわかってもらおうかな。」

ユウはレナを抱き上げてベッドに運ぶと、優しくレナの頬に口付ける。

「長くなるよ?覚悟はいい?」

「うん…。」


二人は何度もキスを交わし、愛してると囁きながら、お互いの肌の温もりを確かめ合う。

そこには不安も嘘もない。

大切な人の温もりを感じる、甘く優しく、幸せな長い夜だった。