(ユウ…。)

レナの目から、とめどなく涙が溢れた。

もう、不安な気持ちを隠すことも、無理をして笑うこともしなくていい。

ただ、素直にユウを愛していこう。

ユウを信じて、一緒に生きていこう。

レナは指で涙を拭いながら微笑んだ。



レナがリビングで一人、涙を拭っていると、帰宅したユウが驚いてレナの顔を覗き込む。

「どうした?」

慌てて両手でレナの頬を包んで涙を拭うユウにレナは抱きついた。

「ユウ…大好き…。」

「えっ?!」

テーブルの上のブックレットを見たユウが、急にしどろもどろになる。

「あっ…これ…?!」

「ダディからのサプライズだって。」

「えっ?!」

「今日はユウにビックリさせられっぱなし…。お昼は`アナスタシア´のCM見て驚いて、家に帰ったらユウのCDが届いててまた驚いて…。ユウ、私に隠し事ばっかりするんだもん。私、もう、心臓もたない。」

「あっ…いや…。そういうつもりでは…。」

ユウはあたふたしながら視線をさまよわせる。