新婚の定義──嘘つきな君と僕──

(あっ、この声…。)

「えっ?」

メンバーが驚いてキョロキョロしていると、ステージに向かって人影が近付いてくる。

「ヒ、ヒロさん!!」

突然のヒロの登場にメンバーは驚きうろたえ、客席からは歓声が起こった。

「よう、最終日なんだってな。お疲れさん。」

「えぇっ?!ハイ、ありがとうございます…。」

状況が把握しきれないまま、メンバーはヒロに頭を下げる。

「あのー…。ヒロさん、今日はどうしてここへ?」

ハヤテがおそるおそる尋ねる。

「来ちゃいけなかったのか?」

「滅相もない!!」

「だよな。いやー、オマエらが女性シンガーとコラボするって聞いたから、オレもやってみようかなーって。タクミに詞を書かせてさ。トモとリュウとハヤテは、オレの曲だって言われてレコーディングしただろ?」

「あっ、あの曲ですか…。コラボって…ケイトとですか?」

「違う違う。見つけたんだよ。逸材をな。」

「はぁ…。」

「それでだ。せっかくだから、できあがったばかりのPVをどうせなら巨大スクリーンでオマエらに見せてやろうかと思って、来たわけだ。」

「えぇっ?!」