新婚の定義──嘘つきな君と僕──

ライブ会場でユウがリハーサルをしていると、レナがカメラを肩に提げて現れた。

どんなに遠くにいても、ユウはすぐにレナに気付く。

レナはステージの近くにやって来てみんなに挨拶すると、いつものようにカメラを構えて写真を撮り始めた。

「あーちゃん、お疲れー。今日もよろしく。」

ステージからタクミが声を掛けると、レナは笑ってうなずく。

そしてユウを見て、ニッコリ笑った。

(はぁ…かわいい…。)

レナの笑顔にメロメロになったユウも、小さく手を振って微笑む。

「いいなぁ…新婚さんは。」

ユウとレナの様子を見て、トモがニヤニヤ笑いながら小さく呟く。

「ホントに羨ましいねぇ…。」

リュウも同じように笑って、それに同意した。

ユウはそれをサラリとかわした。

「早く相手見つけて結婚すればいいじゃん。」

「コイツ…言うようになったな。」

「生意気だな、コイツ!」

トモとリュウが、ユウの脇腹をくすぐる。

「やめろって…!」

レナはクスクス笑いながら、そんな様子をカメラに収めた。