大浴場でゆっくりとお風呂に浸かった後、二人で客室に戻った。


「明日の夕方には東京に戻るんだな…。」

「なんか、あっという間だね。」

二人でビールを飲みながら、のんびりと寛ぐ。

「初めて来たけど、すごく楽しかった。」

「うん、また来ような。」

「そうだね。パンダもイルカもすごくかわいかったし、景色もすごくキレイだった。また来たいな。」

「いつか子供ができたら見せてやりたいな。」

「うん…。」

子供ができたら、と言うユウの言葉に、レナは少し照れて頬を染める。

「それまでは二人で、いろんなとこに行こ。」

「うん。」

頬を染めながら照れ臭そうにビールを飲むレナを、ユウは愛しそうに見つめる。

(ホントかわいい…。)

ユウはレナの手を引いて、布団に向かう。

「そろそろ寝よ。」

「うん。」

「まぁ…このまま寝かせたりしないけど…。」

「えっ?!」

ユウはレナの頬に口付けると、ゆっくりと布団の上にレナを押し倒す。

「しょうがないじゃん。浴衣姿のレナが色っぽ過ぎるんだから。」

「えっ、えっ?!」

「なんと言っても、新婚さんだし。」

「そうだけど…。」

「こんなオレ、キライ?」

「…キライなわけないよ…ユウの意地悪…。」

「レナ、愛してる。」

「私も…愛してる…。」

ユウはレナの唇をついばむように、優しくキスをしながら、レナの髪を愛しそうに撫でる。

「一緒にいてこんなにドキドキするのも、幸せな気持ちになるのも、レナだけだよ?」

「うん…私も、ユウだけだよ…。」

二人は手を握り、指を絡め合い、何度もキスを交わした。

「オレ、レナと一緒になれて幸せ。」

「私も、ユウと一緒になれて幸せ。」

「もっと、幸せにしてあげる。」

「…うん…。」

新婚旅行二日目の夜も、二人は布団の中で、甘く幸せなひとときを過ごした。