「お風呂、行こうか。」

ユウが着替えを持って立ち上がる。

「今日は、大浴場に行くからね。」

「残念ながら、今日は別々。貸し切り風呂、予約できなかった。」

ユウの言葉に、レナはホッと胸を撫で下ろす。

「オレと風呂に入るの…そんなに嫌?」

ユウは少しすねたようにレナに尋ねる。

「嫌とかじゃなくて…恥ずかしいの。」

レナも着替えを持って立ち上がる。

「オレは毎日でもレナと一緒に風呂に入りたいんだけどな…。」

「それはダメ…。」

レナはユウの言葉に耳まで真っ赤になった。

「まぁ…家に帰ってもずっと一緒だし、今日は別々で我慢しとく。たまにはいいでしょ?」

ユウに甘えたように目を覗き込まれて尋ねられると、レナはうつむきながら小さく呟く。

「………たまになら…。」

「やった。」

ユウは嬉しそうに笑ってレナの頬に口付けた。

(ユウが…どんどん大胆になってく…。)