「離れたから余計にレナが好きだって思えたのかな。久し振りに会ったら、レナすごくキレイになってたから、すごくドキドキしたな。レナは久し振りに会ったオレの最低ぶりにガッカリしただろうけど。」

「ホントにね。でも…ガッカリしたのは、ユウを好きだからだと思うよ。ガッカリもしたけどすごくドキドキもして…。あんな気持ちになったの初めてだったから、何がなんだかわからないし、どうしていいのかもわからなくて…ユウに会うのが怖かった。」

「怖かった?」

「うん…。自分が自分じゃなくなるみたいな気がしたし、ユウが私の知らない大人の男の人みたいだったし。でも、昔の面影見つけたりすると、やっぱりユウなんだって、すごく嬉しくて…。あれって…。」

「初恋?」

「うん…。遅すぎる初恋だけどね。」

「オレの初恋はいつだったかな…。」

「覚えてるの?」

「よく覚えてない。でも、オレがレナを守ってあげなきゃって初めて思ったのは、多分4歳とか…レナいつも寂しそうだったから。初めて好きだってハッキリ思ったのはいつなんだろうな。」