「な、何変なこと言っているんだよ……ッ」
「へ、変な意味じゃないよ?
勘違いしないでね!?」
「あ、当たり前だろーが」
何だかあたしまで、恥ずかしくなって来ちゃった。
…まぁ、気を取り直して。
「杉本くんは、零を本当に大切に思っているんだね」
「……は?」
「杉本くんがあたしを閉じ込めようとした理由も、零を守るためでしょ?
あたしが、零の過去に深く関わらないように……」
「!?」
何でわかったんだ、という顔をしている。
「付き合ったら絶対、零の過去に、家庭事情に関わるでしょ?
その上あたし、電話で杉本くんに呼ばれた時、過去を聞きたいから来たんだもん。
杉本くんは、零が忘れてしまいたいような過去を、あたしに話す前に別れさせようと思ったんだよね?」
「……ああ、そうだよ」
あたしが、零の過去を知る前に。
零から遠ざければ良い。
そうしたら、零はあたしに話す必要がなくなるから。
あたしが零の過去を知ることもなくなるから。
「杉本くんって、本当に零思いだよね。
幼馴染の度を超えている気がする」
杉本くんは髪の毛をくしゃくしゃにした。


