愛してあげるから










「零のこと何も知らねーくせに、偉そうなこと言っているんじゃねぇよ!」

「確かにあたしは、零のことなんて何も知らないよ!」




でもね。




「これから知っていくんだもん!」

「はぁ?」

「これから零といっぱい一緒に過ごして、零のこといっぱい知っていくんだもん!
恋って、そういうものじゃないの?
カレカノって、そう言う関係じゃないの?」

「…………」

「付き合ってから色々知っていくのも、楽しみの一つなんだよ?
杉本くんは知らないの?」

「……知らねーよ、そんなもん」




フッと杉本くんは鼻で笑った。





「俺は恋愛になんて興味ないね。
女なんて全員同じ、個性なんてない。
零も、同じ考えのはずだぜ」

「違う!
零を杉本くんと一緒にしないでよ!」

「はぁ!?」

「零は凄く優しいんだもん!
杉本くんみたいにチャラチャラしていないもんっ!
幼馴染なら、わかるでしょ?」





杉本くんは零と同じプレイボーイ。

でも、2人は全く別のプレイボーイだ。




零は女子の方から寄ってくる。

零本人が話しかけているわけじゃない。



その点杉本くんは、自分から女子に声をかけている。

かっこいい杉本くんに寄られ、女子は杉本くんを好きになるのだ。