「でも…栄助、仕事は?」
「大丈夫だよ。僕は、伍長だから。」
「そっか。じゃあ行こう!」
あたしは栄助の手を引っ張った。
「その前に土方さんに外出許可もらわないと。ほら、行くよ。」
「えっ!きゃっ!」
あたしは栄助に担がれました。
「なんかすっごい軽い。なんか、走りたくなってきた。しっかり捕まっててね。」
そのあとすっごい速さで土方さんの部屋の前までついた。
「はぁ…はぁ…っ。着いたよ。」
「た…楽しかった!もう一回!」
「また、後でやってあげるから。」
栄助はあたしを下ろした。
「う〜。ケチ。」
「我儘言わない。分かった?」
栄助はあたしの両頬をつまんだ。



