死神の初恋は腹黒くん

「…誰かに聞きましょうか。」

あたしは屋根から降りた。

そこへ一人の平隊士が向こうの方から此方へ歩いてくる。

「あの方…」

何処かで見たことがある。

うーん…

あっ!

この前部屋に訪れてた方です!

だったら分かりませんよね…

あたしはその方の横を通り過ぎようとしたら

「あの…」

「えっ?」

「あなた…屯所に何かようですか?…もしかして異人ですか?」

見えてる…?

「あの、聞きますけどあたしのことが見えますか?」

「はい。」

「…っ!」

あたしはポシェットからあの本を取り出した。

ポワッ…

すると初めのページに文字が浮かび上がった。