一さんはあたしから山崎さんを離した。

「何すんや!」

「…お前は自分の部屋でおとなしくしてろ。」

一さんは山崎さんを連れて…いや、山崎さんを引きずって部屋を出た。

しばらくして一さんが戻ってきました。

「副長、縛りつけときました。」

「そうか。」

え?

今縛りつけといたっていいましたよね?

…気のせい。

うん、そういうことにしとこ。

「で、話を戻すが…」

「そうでしたね。あたし掟とかあるんで恋愛したことないんです。」

「お前山南さんのことが好きなのか?」

土方さんがきいてくる。

「え?好きではないですよ?でもあたし掟破ってでも恋愛してみたい人間って、優しい人がいいんです…。」

かなり前に死亡予定者の女子高生を担当してた時、借りた恋愛漫画を見て、優しい人っていいなと思ったんだよね。