死神の初恋は腹黒くん


沖田総司said

「はい!改めて宜しくお願いします!」

美誠ちゃんは嬉しそうに言った。

「そういえば美誠ちゃんはいくつなんだ?」

平助がそういう。

「いくつ…?うーん…あたしいくつなんでしょうかね?」

え?

いくつか分からないの?

僕がそう思ってると考えが読めたのか

「死神は歳取らないんで、いくつかわかんないんですよ。」

「僕声に出てた?」

「あたし少しですけど人間の考えてること読めるんですよね。変…ですか?」

不安そうに美誠ちゃんは聞いてきた。

「変じゃないよ!」

「そうですか?沖田さんが言うなら安心します。ふふ。」

美誠ちゃんは僕に笑いかけた。

顔が赤くなって行くのが分かる。

「総司…。」

「え?」

「僕のこと総司って呼んでよ。あと敬語もなし。」

気付いたら言ってた。

「総司…さん、ですか?」

「呼び捨てにしてよ。」

「いきなり無理ですよ。」

「それでもいいよ。…けど、いつか呼び捨てでね?」

「いつか…ですか。分かりました。では総司さんと呼ばせてもらいますね。敬語は決まりなので駄目なんです。」