死神の初恋は腹黒くん

「なら、美誠(ミコト)はどうだ?美しい誠と書いて読む。」

近藤さんがそういった。

「可愛い名前ですね。それがいいです!」

あたしは嬉しくて頬が緩んだ。

そしたら、また皆赤くなったのは言うまでもない。

「それじゃ自己紹介するな。わしは近藤勇だ。新撰組の局長だ。」

局長?

もしかしてこの人1番偉い人?

「俺は土方歳三。副長だ。ふんっ!」

閻魔様っぽい人。

「私は山南敬介と申します。総長をしています。」

と優しそうな人

「僕は沖田総司。1番隊組長をしてるよ。僕に今度また甘い物頂戴ね。」

この人甘い物好きなんだ。

へぇー。

「3番隊組長の齋藤一。」

さすが無口の人だけであって話す数が少ない。

「8番隊組長の藤堂平助!よろしくな美誠!」

可愛らしい笑顔をした青年。

「2番隊組長の永倉新八だ!見ろこの筋肉!凄いだろ!」

近くで筋肉を見せてきた。

「わぁっ!凄い!」

その人は近くでみると凄かった。

むきむきの筋肉がついてた。

あたしが褒めると

ガバッ

「きゃっ!」

「俺の筋肉こんな本気で褒めてくれる女初めてだ!惚れたぜ!」

と永倉さんが抱きついてきた。

いや、惚れられたら困るんですけど。

「は、話して下さいよ!」

「嫌だ〜。なんか冷えな。けど、やわらけぇ…」

なんか胸のあたりに頭を置かれてスリスリしている。

「きゃぁぁぁ!離して下さい‼︎‼︎」

あたしは思いっきり押しのけた。

「あたしに近づかないでくださいね。永倉さん。」

あたしはやっとの思いで押しのけて、言ったけど永倉さんは反省する気なしだ。

「ったく新八は…。あ、俺は10番隊組長原田左之助だ!宜しくなお嬢ちゃん。」

「はい!改めてよろしくお願いします!」

あたしは元気よくそう挨拶をした。