死神の初恋は腹黒くん


「ということは、君は本当の死神なんだね?」

「はい。」

「よし。じゃあ、君は今日からここに住みなさい。」

「え?いいんですか?」

「おお。いいぞ!」

「ちょ!近藤さん!いいのか?」

あ、この貫禄のある人近藤さんって言うんだ。

「そうだ。」

「近藤さんが言うなら僕は賛成ですよ。」

「俺も!」

「俺も!俺も!」

「俺はお嬢ちゃんがいて欲しいから賛成だ。」

上から青年、色気たっぷり、筋肉質の人が答えた。

「はぁ…まぁ、近藤さんが言うなら仕方ねぇな。賛成だ。山南さんと齋藤は?」

「まぁ、近藤さんと土方君がいうなら。」

「副長が言うなら俺も賛成です。」

「本当ですか?やった!」

「但し、怪しい動きしたら即斬り捨てるからな。」

「え?あたし死にませんけど?」

「「「は?」」」

皆の声が重なる。

「あたしが、死ぬなんて可笑しいですから。」

あたしは地面に降りた。

「あたし心臓ないですから。…信じないなら見てください。」

あたしはポシェットの中から武器…短刀を手にした。

鞘から抜いてあたしはお腹を刺した。

グサッ

「ちょっ!」

「大丈夫か?!」

皆は慌てる。

普通の人間なら血が沢山出て即死。

けどあたしの場合

「血が出てない…」

そう、あたしの場合…死神の場合血は出ない。

あたしは刀を抜く。

傷後もすぐ治る。

「ほら、死んでませんよね?」

みんな何が何だかで唖然としてる。