あたしは正座のままで頭を下げた。
「江戸時代から来た?」
「はい。あたしは今から150年ほど先の方から来ました。この時代に死神がいなかったらしく、あたし任されることになったんです。」
「ちょっ、待て。お前本当に死神なのか?それに、未来から来たという証拠は?」
閻魔様に似てる顔が厳つい人が疑ってきた。
「証拠ですか?…うーん。そうだ!あたしが死神という証拠は…」
あたしは立ち上がって浮いて見せた。
そしたらみんな口を開けて固まってる。
「これであたしが死神という証拠分かりましたか?」
「……あぁ。」
みんな無言のまま頷く。
「では、未来から来たという証拠は…」
あたしはワンピースのポケットを探った。
何かいいものあるかな…
あ。
あった。
「これです。」
あたしは偶然ポケットの中に入ってたキャラメルの袋に書いてある賞味期限を皆に見せた。
「ほんとだ…年号が違う。」
と、青年
「食べ物ですか?」
目をキラキラさせてる笑顔の人。
「はい。とっても甘いですよ。はい、どうぞ。」
あたしはキャラメルの袋を開けて笑顔の人にあげた。
「…モグモグ。…!あ……甘いです!美味しいです!僕信じます!」
「本当ですか?」
「はい!」
「嬉し___」
「まだ信じてないぞ。」
あたしの声を遮った人はあの厳つい人。
「むっ…。」
あたしは頬を少し膨らませた。
そしたらなぜかあの貫禄のある人と眼鏡の人以外の人間は頬を赤く染めた。
「風邪で死ぬとかやめて下さいね?」
この時皆は
(鈍感……。)
そう思った。
「風邪でしなねぇよ。」
「なら、よかったです。」
「ところで君名前は?」
「名前?死神に名前なんてないですよ。あるのは番号。あたしは256345255と言います。」



