死神の初恋は腹黒くん


あたしは後ろを振り向いた。

そしたら男の人が2人と目が合った。

「あっ……。」

男の人2人は着物を着ていた。

江戸時代に来たんだと実感する。

あたしは思い切って近づき声をかけた。

「あの……。」

「何の用?…君もしかして異人?」

すっごい笑顔の人が聞いてきた。

「い…じん?なんですか?」

いじんって何?

どうせなら直前まで江戸時代の事とか覚えてくればよかった…

「異人っていうのは、外国からきた人の事だ。」

今度は無口そうな人が答えた。

ヘェ〜…

「なら、あたし異人ではないです。」

だって外国から来てないしね。

あたしが来たのはそれまた別のところ。

「そうなんだ。とりあえず、屯所に来よっか?」

はい?

屯所?

あたし仕事あるんですけど…

「えっ!ちょっ…!」

すると笑顔の人があたしを捕まえようとした。

それを華麗によける。

スル…