ハサネ

その日の帰りに私はお姉ちゃんと一緒に帰ることにした。
下駄箱から靴を取り出しながらお姉ちゃんが話しかけてきた。
「どうしたの?元気ないけど、わたしが話しかけてもなーにも返事しないから心配になるじゃない。」
私はそれを聞いて笑い、うんそうだね。といったきりうつむいた。
「何かあるなら話な。気が楽になるよ。」
そうかもしれない。
でも、言ったからってなにも変わらない。
その時、後ろから烏の鳴き声が聞こえた。
校舎内に烏が!!
振り替えるとそこには、男性の姿があった。
肩にはやはり烏が止まっている。
その様子を見ていた私とお姉ちゃんそれにこちらをにらんでいる男性の目に私は怖くて逃げたかったが、何かにひきつられる感覚に逆らうことができなかった。
そしてお姉ちゃんが口を開けてその男性に聞いた。
「あなた、召喚士なの?」
その言葉に対して私はもう一度目の前にいる男性に目をやった。
よく見ると、後ろには小さな水のドラゴンが足元にくっついていた。
そして、肩にいた烏が嘴を開けてこう言ってきた。
「我が主を見てわからぬものがいるとは、なんとも恐れないモノたちですな。」
烏は機嫌悪そうに話してきた。
烏が喋ることはこの地域では珍しくない。
ましてや、主がここにいる方が驚きだ。
「なぜ召喚士がこんなところにいるのです。普段あなた方は隠れて過ごすのが習慣のはず…なのになぜ?」
当然のことだ。
普通何かあったとき以外は姿を見せないというのが隠れや、召喚士の習慣と聞く。
その問いに男性は
「当然の疑問にお答えいたします。隠れていること事態が嫌になりまして、出てきたまでのことです。また、数日前までは普通の人間でしたが、ある悪魔や幽霊、精霊たちによって私の中にあった霊感が強くなり限界を突き抜け、霊や悪魔、伝説の竜たちなどを呼び寄せることが出来るようになって以来、引っ込み思案ではなかった日常が控えめな日常へと変わったのです。」
そう男性が言いました。