「ここ、綺麗だな。」



そう言ったのは初めて見る顔の人で顔立ちが綺麗だった。




思わず見とれてしまって太陽よりも彼の顔が頭に焼きついた。




「高校生?」



"見るからにしてそうか"って自問自答した彼を見ていて不思議と興味がわいた。






すると、アイスを食べ終わったのか、香織ちゃんが走ってきた。





満面の笑みで。





「汀、そこのイケメン、さては隠していたな、彼氏がいるの、コノヤロ〜」




「ち、ちがうよ!」



からかう香織ちゃんに、全力で否定した。


相手に失礼だし…

 


すると、さっきの男の人は顔をほころばせてニコッと笑うと「蒼井 海門です、よろしくね。」





笑うのがこんなにも似合う人がいるとは驚いた。




香織ちゃんは目をハートにさせて「ハイっ!!♡」
って自分も自己紹介し始めた。





ついでに私の紹介もしてくれたようで、蒼井さんは私と香織ちゃんのことを呼んだ。




「二人共、その制服、桜川高校のだよね?」




「はい、でもなんでわかったんですか?」