「あ、でも私は…」
断ろうと思ったけど香織ちゃんに腕を掴まれてダメだった。
なんでかさっきから私を見ながらチラチラ笑ってみてくる。
なんだろう…こ、怖い
すると、香織ちゃんは何かを思い出したように「センセー、私、商店街でコロッケ買ってきてって頼まれてたんで商店街によってから帰るんで、汀をよろしくお願いしまーす」
って言った。
「え。…ちょ、ちょっと待って香織ちゃん!」
「おぉ、そうか。わかったじゃあ野崎さんだけ俺が送って変えればいいんのか?」
「そゆことー。
ではでは、さようなら先生。また明日☆」
そう言って商店街の方に駆けていく香織ちゃんの後ろ姿を見て一人にされた感があって一気に寂しくなった。

