外に出れば、冷たい秋風が勢いよく体に吹き付ける。 時刻は昼過ぎ。 陽は上っているはずなのに、すっごく寒い。 私は両手をコートの外ポケットに突っ込みながら、学校へ続く道をのそのそと歩き出した。 歩き出して一時間。 久しぶりに徒歩通学したけど…意外と遠い。 前はもっと速くなかったっけ? そう考えて、私はピタッと思考を停止させた。