「うふふふふ……」



赤い斑点が、白のワイシャツに飛び散っている。



髪からは、赤い液体がポタポタと地面を濡らす。



「ふふ……ぁ、」




そんな彼女の前に現れたのは、




「お、前……ッ!!」




目を見開きながら立ち尽くす、アイツ。




「………コロス。」




そう呟くと、その場から零哉に向かって一直線に走りだす。



コイツの顔を見た瞬間、何とも言えない衝動が駆け巡った。



コロス。という衝動が。