罪なき元姫



あの日の自分を思い出したとき、私は無意識にさけんでいた。




「やめてーーー!!」




それと同時に画面から出た自分の声が重なった。




「許さない。黒龍?仲間?ハッ……ぶっ潰してやる。」




感情のまま口に出た言葉は、この学校の生徒の心を動かすのには申し分なかった。




茂木留愛を許さない。



と、復讐に心が染まるのには……。