「ぁあ?余命…?」
意味深にたずねる翔に、私は満面の笑みを浮かべると
「そう…。皆のお陰で余命半年になりました!イェーイ!!だから、咲良ちゃんに感謝してたの!!皆、本当にありがとう!!」
そういいきった。
ついでに両手でピースなんて作って。
私の言葉に、皆言葉を失った。
「…?みんな?どうしたの?ぁ、感謝したりなかったかな…?ごめんね。じゃぁ」
そういうと、私はクルッと踵を返し教室に向かって歩き出す。
皆の声が聞こえた気がしたけど、私には関係ない。
「ふふっ……」
軽くあがった口角。
その口の中がしょっぱかったのは、きっとヒア汗のせいに違いない。

