罪なき元姫





「…は?なにいって…」




さっきとは裏腹に、顔をひくつかせる女。




ふふふ。




不思議と、自分で言っても笑えちゃう。




私は死んだほうがいい、そう思ってたから。




別に今更悲しくなんてない。




「ぁ、でも謝らなくてもいいわ。ただ…アンタのしたことは、私の命と引き換えに皆にバラす…!!」




不思議と言い切ったその言葉に、自分でも妙な気迫があるなっておもう。





「な、あんた……「咲良!!」」