ボクのおとう、おかあは、二人とも戦に巻き込まれて目の前で死んでしまいました。


次はボクの番だと、覚悟を決めたのです。


ひとりで生きていても仕方がないですし、この世に未練はありませんでした。


敵か味方かもわからない、(どうせ殺されるのでそんなのどちらでもいいけど)お侍さんが、ボクを見て呟きます。


「変わった髪と目の色のガキだな……」


ボクの髪や目は、他の人よりも色が薄いのです。

……いいから早く殺してくれよ。

そう思ったときでした。