瀬戸くんと、ふたりきり。



「なんだよ先生。わざわざ呼び出して」



めんどうくさそうに首を回す瀬戸くんはあいかわらず眠そうで。

先生の目の前にも関わらず、ふぁ、と大きなあくびをした。



いつも思うけど、なんでそんなに眠たそうにしているんだろう?


瀬戸くんと言えば欠席していないか、いても机に突っ伏して寝てる、というイメージしかないから寝不足というのが不思議でたまらない。




「簡潔に言うぞ」

「はぁ……」



私と瀬戸くんを交互に見ながらコホンと咳払いをする先生。

いったい何を言う気なんだろう。




「瀬戸、お前の補習は水沢を25メートル泳げるようにすることだ」





「はぁ?」

「……は?」