「言ってる意味、分かるわよね?彼はアナタの練習になんかつき合ってるヒマないの」
「っ」
「教えてくれる人なんて大晴くんじゃなくてもほかにたくさんいるでしょう?彼は自分の練習でいそがしいの」
「……」
「知らないでしょうけど、大晴くんは千堂さん二世と言われてるぐらい才能があるのよ。いずれプロになると言われてるの」
「プ、ロ……?」
「そう。だからこの大会は負けられないの」
「……」
「お願いだから大晴くんの邪魔をしないで」
瀬戸くんの、邪魔……
「言いたいことはそれだけ。じゃあ」
言いたいことを言って満足したのか、女の人は最後に一言そう吐きすて、両隣にいた人たちを引き連れて颯爽と去っていった。


