「……お前、ちょっとは手加減しろよ!」
「知~らない!」
あっかんべーと舌を出して、くるりと圭祐に背を向ける。
……って、あれ?
「瀬戸くん!?」
ふり返ると、すぐ目の前に瀬戸くんがいた。
「瀬戸くん!」
ビックリした。
いたんなら声かけてくれれば良かったのに。
「せ……」
瀬戸、くん?
どうしたの……?
海の家の柱にもたれかかり、私をジッと見すえている瀬戸くんはなんだか機嫌が悪いように見える。
「せ……」
「あれ?瀬戸じゃん!なになに、帆夏のおむかえ?」
「ちょ、圭祐重い!」
とつぜん襲いかかってきた重みに、上半身が前のめりに倒れていく。


