瀬戸くんと、ふたりきり。




これが瀬戸くんのサーフィン。

瀬戸くんの夢中になっているもの。




「瀬戸くん!」



────ドキドキする。

瀬戸くんの姿に。



あの男の人には感じなかった感情が、じわりじわりと胸の奥深くから湧き出てくる。

キュウと胸が詰まるように苦しくなって、鼓動が近くなるような、そんな感覚がした。






この感情が何なのか、この時の私にはまだ分からなくて。


“好き”だと自覚するのはまだ少し先のことだった───