瀬戸くんと、ふたりきり。



「お、水沢、ちょうど良かった。今放送で呼ぼうとしてたとこなんだ」

「……へ?」




職員室のドアに差しかかろうとしたとき。

すれちがいざまに話しかけていたのは体育の先生。


かなり嫌な予感がしたけれど振り返らないわけにもいかず、とりあえず振り返ってみる。



「………」


視線の先には意味ありげに笑っている先生の姿があって。



……あぁ。なにを言われるんだろう。




「水沢、そんな嫌そうな顔すんなよ」

「………」



顔に出ていたのか、私の顔を見るなり苦笑する先生。



嫌そうな顔って言われても……。

今まで先生に捕まってよかった試しがないじゃない。




「……嫌な予感がします」

「おぉ!水沢にしては勘がいいじゃないか!」



全然嬉しくないよ、先生。