『瀬戸くんも食べてみたら?おいしいよー』
スプーンですくって目の前に差し出せば、
『バカか。こっち近づけんな』
本気でキレられた。
甘いモノが嫌いとか、見た目通りすぎて笑えたし。
ぶっきらぼうで口は悪いけど、ちゃんと返事もしてくれるようになったし。
今ではもう最初の恐怖心なんてまったくない。
「テストまであとニ週間かぁ……」
瀬戸くんと練習出来るのもあとニ週間で終わり。
そう考えると、少しさびしさを感じる。
この気持ちがなんなのかなんて今の私には到底分かるはずもなく。
ただ、もやもやとした感情が心の中で渦巻いているだけだった。


