瀬戸くんと、ふたりきり。




「……っ、ちょ、瀬戸くん!?」



地面に下ろされたかと思えばくるりと正面を向かされて、抵抗する暇もなくそのままひょいっと持ち上げられた。



「ばか!!下ろしてよ!!」



その格好はまるで子供を高い高いしているみたいで、顔がゆでだこのように赤く染まる。



「お前、ホントちっせぇな」

「っ」


ククッと肩を揺らした瀬戸くんに、さらに頬が熱を持つ。



信じられない。
信じられない。
信じられない。


嫌がらせにもほどがある!



「瀬戸くんのばか!下ろしてってば!」



殴ってやろうと手を伸ばすけど、とうぜん届くわけがなく。

きっと、まわりから見ればダダをこねている子供にしか見えないのだろう。




「下ろしてやるから暴れんな。ほら」