瀬戸くんと、ふたりきり。




────パシャン。


水面から勢いよく飛び出した瀬戸くんが、私を見て一瞬おどろいたように目を見開いた。

多分、私がゴール地点にいるとは思ってなかったのだろう。




「なんだ。もういいのか?」

「う、うん。ありがとう」



髪をかき上げる仕草にドキッとして、あわてて顔をそらす。



「なにやってんだよ。休憩終わったんなら早く来い」

「ひゃぁ……!」



プールの中から突然腕を引っぱられて、いきおいよくダイブする私。

そのまま頭のてっぺんまで水中に沈んでしまい、水面に上がったとたん思いっきりむせ込んだ。