瀬戸くんと、ふたりきり。



初恋が瀬戸くんじゃなくても、私は瀬戸くんに恋をして初めて“恋の切なさ”というものを知った。


哀しくて、寂しくて、苦しくて。


好きな人と一緒にいられないのがこんなにも切ないということを知った。



でも、知ったのは切なさだけじゃない。

同時に幸せや喜びも知ったんだ。



好きな人がいるだけで満たされる。笑顔になれる。

それは一緒にいれば尚更のこと。




「瀬戸くんだけが、好き」

「……ったりめぇだろ。そうじゃねぇと許さねぇ」






夏のはじまり。

話したこともないキミと二人っきりになって、少しだけ戸惑った。



だけど。


一緒にいて、

キミという人を知って、

次第に惹かれていった。




はじめて知る切なさ。

はじめて知る苦しさ。

はじめて知る愛しさ。



全部全部キミだけに感じる感情。


今まで知らなかった感情をキミが教えてくれたんだ。



キミだけに感じる恋心。




「大好き!」

「───俺も」







灼熱の太陽の下。

今、二人の恋が共に歩み始めた。





【END】