水に揺られながらゆっくりと振り返れば、すぐ真後ろには瀬戸くんがいて。
瀬戸くんは目が合うや否や、掴んだ私の手を自分の方へと引き寄せた。
それによって更に縮まった瀬戸くんとの距離。
目の前にいる瀬戸くんは目を奪われるほど綺麗で。
黒髪の中に隠れた一筋の金髪がそれをより一層際立たせていた。
瀬戸くん……?
水中で絡み続ける視線。
瀬戸くんは数秒ほど見つめ合ったあと、掴んでいた私の手をするりと離してそのまま私の後頭部へと移動させた。
そして、ゆっくりと引き寄せる。
次の瞬間。
私の唇に瀬戸くんの唇がそっと重なった。


