再び水面越しに聞こえたその声にバシャンと勢いよく水面から飛び出せば、 「帆夏!」 「……瀬戸、くん」 目に飛び込んできたのは、瀬戸くんの満面の笑みだった。 「……瀬戸くん、あたし、あたし……」 泳ぎきったの……? 「あぁ、泳ぎきった。合格だ」 差し出された手に右手をそっと乗せたと思えばそのまま瀬戸くんの方へ引っ張り上げられて。 「……っ、瀬戸く──」 「帆夏、良くやった」 そう囁かれた時にはもう私は瀬戸くんの胸の中にいた。