「水沢、用意はいいか?」 「はい!」 静まり返ったプールに響く、先生の落ち着いた声。 その声を聞いた後、もう一度大きく深呼吸し、ただまっすぐ瀬戸くんの姿だけを見た。 ──ピッ!! そして、高らかに鳴り響いたホイッスルの音。 強い日差しとおさらばして、チャプンと勢いよく水面に両手を沈ませる。 そして、プールの底を強く蹴り、身体全体を冷たい水の中へ潜り込んだ。 そっと目を開ければ、今ではもうすっかり見慣れてしまった水色の世界が広がっていた。 日差しが差し込んでいて、凄く綺麗。